2017年6月13日火曜日

祝 データサイエンス学部開設

データサイエンス学部開設


ご存知の方も多いと思いますが日本でもようやく大学においてデータサイエンス学部が開設されました。
これにより科学的なアプローチ、体系化された学問としてのデータサイエンスが展開され、日本におけるデータサイエンスの世界がより広がるとともに、優秀なデータサイエンティストが続々と誕生することが期待されます。

それではデータサイエンス学部を開設した大学をご紹介したいと思います。

一つは2017年4月開講の国立大学法人滋賀大学 データサイエンス学部(日本初のデータサイエンス学部)、
もう一つは2018年4月開講の公立大学法人横浜市立大学 データサイエンス学部 です。

大学ではどのような内容の講義が行われるのか、私も大変興味があり両大学のホームページでカリキュラムなど講義内容を見てみました。カリキュラムはかなり広範囲にわたっているようです。

両大学に共通するところは、下記の3点です。

 1.文理融合型のカリキュラム
データサイエンスに求められるものが、膨大なデータに埋もれた価値を見つけ出し、分析結果から価値のあるものを創造することであり、文系・理系の枠組みを超えた、知力と分析力、発想力が必要との考え方を学ぶ。

2.PBL(Project-Based Learning、課題解決型学習)演習の採用
データサイエンスが使われている様々な現場の見学や、データ分析の試行錯誤を重ねながら、実データを使ったプロジェクトを行い、価値創造(現場の意思決定に生かす実際の提案)を学ぶ。

 3.国際水準の英語力
世界がフィールドとなるデータサイエンス領域で活躍するための英語力を身につける。



これらを体現するために、経済学、経営学、金融論、力と運動、電気と磁気、生体分子と細胞などの分野も学ぶ対象となっており、実社会のあらゆるデータを利用するための下地を作っているようです。

もちろん専門分野では、これらを活かすための講義が目白押しです。
滋賀大学のホームページに詳しいのでご紹介しますと、データを扱う上のルールや計算機利用基礎として情報科学の基礎となる情報倫理に始まり、計算機科学、ソフトウェア科学、数理科学などがどのように役立っているかなどを学びます。

次に、データ構造とアルゴリズムやプログラミングとデータベースに関する基本的な概念として、計算機概論、アルゴリズム論、解析学、線形代数を学びます。

そして統計学要論や統計数学、回帰分析、多変量解析、プログラミングの理解と演習によるC言語やJava言語を用いたプログラムのモジュール化や汎用化の習得、テキストマイニング、多変量解析、質的データ解析、機械学習、時系列解析、というように広範囲の学習内容が記載されています。

また、最近では情報セキュリティー、情報ネットワークなどのネットワークに関する知識や人工知能(AI)についてなど、注目されるようになってきている分野も講義に入っているようです。

あらためて見てみるとデータサイエンスについてはデータサイエンティストに求められる知識や能力が広範囲なことに今さらながらに驚きます。

このためか、滋賀大学では、日本IBM、データサイエンティスト協会、野村総合研究所等の組織に所属する、実際にビジネスに携わっている方を講師に招いた授業を実施されることになっているようです。

一方、横浜市立大学では教員の充実を図っておられるようで、2017年5月25日付のダイヤモンド・オンラインの特集記事によると、学生60人に対して教員16名を予定しているとのことでした。

今後、データサイエンスという領域がより体系が整理され、企業と大学との共同研究などが盛んに行われるようになれば、大学で学んだことを社会に出て実務に役立てられるデータサイエンティストが多く生まれるのではないでしょうか。また、そうなってもらいたいものですね。
そのためには諸々の課題があるとは思いますが産官学あげてオープンデータが整備されるようになる必要があるのではないでしょうか。

やはりデータ無くして実践は困難であり、早々に使えるデータを整備していただきたいものです。

データサイエンス部  奥村(株式会社アイズファクトリー