2017年2月7日火曜日

ビジネスの理解とデータの理解

取引のスタートは、ビジネスのヒアリングから

我々はいろいろなお取引先から様々なデータ分析のご依頼をいただきますが、共通して最初に取り組むことは先ずお取引先がどういうビジネスを行っているかをお聞きするところから始まります。
これは、データ分析にかかわらず通常のビジネスでも取引を行う会社を知ることは当然のことでしょう。


データの分析業務では、お取引先のビジネスを理解したうえで蓄積されたデータを読み込み理解することが重要になります。データ分析を行う上で、お取引先が求めることを把握することは重要であり、背景などを含めてお話をお伺いすることが基本となります。

もし、過去に同じ業界の会社について分析を行った経験があったとしても、今回のお取引先が求めていることが同じとは限りません。もちろん、同じ業界ということで過去に行った分析結果などの知見は役に立ちますが、その会社の規模や業界におけるポジションによって求められる内容は違うものです。

つまりトップシェアで業界をリードする会社と業界2~3位の会社あるいは業界下位の会社ではそのスタンスが違うことが考えられます。業界シェア1位でかつ寡占に近い会社の場合は、シェアを伸ばすよりも業界全体のパイが増える方が良い場合があります。しかし、業界シェアが下位の会社はどうすれば自社のシェアを伸ばせるのかについて腐心される場合が多いでしょう。

このように、同じ業界でも各社の置かれた立場や状況に違いがあり課題も違うことになります。
同じ業界の分析を行ったという過去の経験を踏まえながら、新たな視点で分析を進める行うことが必要です。

マーケティングミックスモデリングとビジネスの理解

ちょっと当社のコマーシャルになってしまいますが、当社の商品の中にm-Quad(エム-クアッド)という分析の商品があります。
これは、マーケティングミックスモデリング(通称 MMM)と呼ばれる手法を商品化したものです。販売などの売り上げやマーケティングの要因(WEBサイトアクセス数など)を時系列データとして蓄積し、目標として定めたKPIやKGIにどういう関係や影響があるのかを統計的に数値モデル化します。

この分析手法を活用するには、時系列データがうまく再現できるかはもちろんのこと、ある時期の数値が高いこと(もしくは低いこと)の理由を知ることが必要です。ビジネスを理解していると、1年を通じて月末に売り上が増加する商品であるとか、耐久消費財のようにボーナスの時期が増販時期となることが分かったりします。そうすると、ある年の特定の時期は本来売り上げがあまりないのに大きく売り上げを伸ばしているなどの異常値が出ている場合、どうしてその時期だけ通常の時期と違うのかという疑問が出てきます。

こういった疑問が出てくると、お取引先にその時期のビジネス上の出来事やビジネス環境の変化の有無などをお聞きして新たな変数の追加などの提案や対応を行い、お取引先の納得性を高めることや分析精度の向上を行うことができます。

ビジネスの理解を進めながらデータの理解も併せて進めること、つまりデータを読み解く力を養うことは分析力が向上するだけでなく結果的にはお取引先の信頼を得ることに繋がります。
このように、ビジネスの理解とデータの理解は密接な関係あるという認識が非常に重要です。

データサイエンス部 奥村(株式会社アイズファクトリー